なかなか力作でした
特に圧巻はお母さんの剣幕です
ものすごく睨みつけて悪態を放出するお母さん
彼女の気持ちもよく理解できるからこそ憎めないのだと思います
そのすごいお母さん役は「冬ソナ」のチェジウさんのお母さんをなさった女優さん
穏やかな奥様から下層階級のおかみさんと何にでもなれる方ですね
このお母さんは
中学の教頭先生という皆から一目置かれている夫とその母そして自分の子よりも後から生まれた義弟とその他まだ結婚していない子供3人との大家族
人も羨むような社長だった長女の夫が没落して長女一家4人が王家に同居する羽目になってしまい
そこから生じる様々な出来事がこのドラマのメインストーリーです
出てくる人物全部が物語に色々かかわってどの人も主役のような物語でした
お母さんは俗物的で自分におこずかいをくれる子供が良い子供だと思っているのですね
そういう意味で社長夫人であった長女を甘やかし、その子たちは同じ孫でも次女の子達とは区別して
世話をやいてやるのですが
いつも長女と差別されている次女は母親からの愛情に飢えていてそれでも
実家に何かあったら駆けつけ面倒をみるという生活力のある女性なのです
その気持ちに応えられない母親と次女の葛藤
お金を使うことしかできない甘やかされた長女
勝手に中学教師を辞めて作家になるとフリーターになった三女
この三人とそれを取り巻く夫や姑、父、母との物語が王家の家族の物語なのですね
色々考えさせられたドラマでしたが
最終話の「30年後」というのはよけいだったような気がします
話数がもっとあったなら三女の義父の次女の夫の母親との結婚による家庭内のいざこざなどストーリーももっと展開のあるものになったでしょうが、そつなくまとめてしまってちょっと残念な気もします
しかし、面白かったドラマでした